こんにちは、おかちゃんです。今回は、お店や商品の個性について話します。
「売り」「特徴」「個性」表現は何でも構いません。これが無いと厳しいのです。
先日、お取引前のご挨拶&打合せに伺った時の話です。
カフェスタイルの店舗だったのですが、いわゆる道の駅に併設されている飲食スペースに出店されているお店でした。
オーナー様は、女性の方で本業は農家をされている旦那さんの奥様でした。
農家に嫁がれて、子育ても一段落。昔から夢だったカフェを営業してみたかったそうです。地方ですと、新しい施設が出来ても出店を希望する人が多い訳ではありません。
軽い気持ちで応募してみたら、地元の人は安心という事もありアッサリ決まったようです。当たってから慌てて準備されたようです。
店内が思いっきり、付け焼き刃でスタートされたと分かります。そして、近くのホームセンターで買い集めたようなバラバラな飾り付けがされていました。
丁度、半年ほど経過したところで、ご縁があり相談となりました。
カフェスタイルと書きましたが、人手不足からキッチンに一人で全てを切り盛りしていました。
それなのに、メニューだけは多いのです(汗)
なんでこうなった!?感が満載です。そもそも賑わう程に来店が無いみたいで、もがくままメニューが増えていったようです。
これでは、どんどん売上が落ちていくのです。種類じゃないんです。
あろうことか、レジ回りで販売されていたハチミツが…。地元産でも何でもないのです。
「カフェだから、それらしいモノと考えてハチミツを瓶詰めにしてみたの!」
「一応、国産品よ!」
ちょちょちょちょ!(驚)小分け商売ですかー(涙)
もう、そんな時代じゃないですよね?売上げが右肩下がりの理由が分かります。
ちょっと一度、出発点に帰りましょう。そんなトークから始まりました。
メニューも最初はあったようですが、追加追加でメニューも切り貼りです。
壁いっぱいの意味不明な雑貨や、日持ちメインで置かれた乾燥食品。
ドライフルーツやハーブティーならまだしも、おつまみ昆布ですもん(涙)
これホントに大切なポイントなんですが、数を増やさなきゃ病は最悪なんです。
店内が寂しい。壁が寂しい。棚が寂しい。
この、何か寂しいが売れない原因じゃないんです!
しっかりと、一人でオペレーションできるメニュー作り、そのエリアに関連した商品の吟味、そもそも雑貨が必要かどうか。そこからです。
コーヒーはマシンがあるから数種類。だけど、紅茶はハーブ系だけ。
普通のティーはどこいった!?ワッフルやパンケーキはワンオペで出来るの?
趣味というか店内の飾り付けで置いた雑貨類。一人じゃ個別包装もしてあげられないのです。
友達にボールペンを買うという子供が会計に来ても、手提げビニール袋に入れて渡している(涙)お土産ですから、ペン類なら専用の細長い紙袋に入れて欲しいハズなんです。
スタートから大きく離れてしまった店づくり。本人も収集が付かない状態です。
何が良くて何が悪いかも分からなくなっています。
誰かが、リセットしてあげないと潰れてしまうでしょう。というか、もう赤字だったのです。
メニューの撮影かな~と、気軽に訪れた店舗だったのですが、壮大なりセット店づくりの旅となりました。
多くのヒントがこの物語に含まれると思い記事に書き始めました。
具体的に、半年間を要したこのプロジェクト(笑)ユニークな店になるために仕掛けた数々の施策を、次回紹介していきます。
このような迷走ショップ…意外に多く存在するのです。
当初のイメージからどんどんズレていく悪夢。そして、軌道修正やサポートをする専門家が不在という現場が少なくありません。
僕の仕事は、写真や動画で店舗のピーアールしませんか?が事業なんですが、程遠い場所からスタートします。
オーナーの「好き」だけを仕事にしてしまう怖さ。次回記事で学びのヒントになれば幸いです。あなたなら、どうする?を想像してみてください!
おかちゃん