こんにちは!前回の記事で取り上げた店の改造顛末記になります(笑)
先ずは、前回記事をご覧ください。
繁盛の秘訣はシンプルさ!これに尽きます。とっても大切な概念です。
平日はオーナー1人、週末はパート・アルバイトさんが入る。その規模で出来るサービスは限られています。
僕がメスを入れ大鉈を振るえたのは、最大権限者であるオーナーが困っていて、何とかしたいと願った部分にあります。
ここも大切で、現場に入らない別なオーナーが居たりすると、改革なんて進みません。
頼るなら徹底的に信じてトライしてみる!これが中々難しいハードルです。
以前、場所は行政。店舗運営が、第三セクターで役場OBがトップという店に関与しそうになった事がありました。何も決まらず・進められずで、離れた店もありました。
先ずは、そもそも何をしたかったか?何で始めたのか?に立ち戻ります。
ここだけの話、実際は「農家が好きになれなかった」(驚)だったのです。
それはそれでOK!初めの動機は何でもいいのです。
ちゃんと軌道に乗せないと、家業の手伝いに戻ってしまう。これは避けたい。
熱意だけは充分にございました。
今後の方針決定ミーティングは深夜に及びました。僕には、手術の全貌と効果が見えていますが、依頼主には現時点で見えていない世界があります。
全てを理解して進める。それが理想ですが、ステージが違う場合には半強制でバッサバッサ変えていかなければ、時間の浪費になります。
それを説明して、反論は認めない!(笑)ここからスタートです。
オーナーは、一般流通させるまでに至らない、収量が少ないイチゴを活かしたいと考えていました。当然、ジャム加工なんですがシーズンで300ビンが限界でした。
で、あれば詰めて販売よりも店舗で利用した方が良い訳です。
意味不明な土産品を撤去。ドリンクはサーバー対応にしました。
オシャレな店舗を作りたかったのに、昆布商品は合いません(涙)
知り合いが持って来ては置いてゆく委託販売のリース類も、規模縮小!
店内をスッキリさせます。何か置かないとダメなんじゃないか病から卒業して頂きました。
取り扱い商品は、しっかりと厳選しストーリーのあるモノだけにします。
そして、そのストーリーをPOPでお伝えしてゆくのです。
大判振る舞いのジャムを取り止めて、ワッフルからパンケーキに変更。オリジナルで、味の良いジャムを最大限活かしたメニューに変更です。
限定感ってとても大切です。1日限定30食とすることで、パンケーキの生地準備も無駄が減ります。ドリンクはセルフになったので、しっかりとキッチン対応が可能となりました。
寄せ集めのテーブル・椅子も最初に置いたら置いたまま。こんなご時世ですから、スペースが必要な分、チグハグな家具は撤去して頂きました。
平日・週末の売り切れる時間を表示して、購買意欲を高めます。
店内は一時、スカスカになりました。それで良いのです。スタッフのマンパワーに合った空間にしていかなければ、お客様の不満しか残りません。
それでも空いたスペースには、農家で採れた商品を置いたり色々意味のある活用が考えられます。珍しい加工商品がありましたので、知り合いのシェフにお願いして料理を創作して頂き、ポスターにして掲示しました。
食材・商品のロス、物を置きすぎて清掃も不十分だった店内は見違えるように。
この空間が生み出す空気感は、来店するお客様にも伝わります。
もうひとつ。販売データから何を読み取るか?ここにも知恵が必要です。
何もデータがありませんでした。会話した少数のお客様の声だけが印象に残り、方向性をズラしていきます。
こちらは、また別の機会に記事にしてみたいと考えています。
おかちゃん