『店舗の有休活用で宣伝できちゃった!?』

こんにちは、今回は低コストでお店の宣伝になった事例をお話します。

ある都市郊外のカフェで、実際に起きた事です。

実はここのオーナーさん、若い男性2人で共同経営。そして幼なじみ。

カフェが夢で長い時間を掛けて物件探しをされていました。出来るだけ初期投資を抑えたいのと、できれば広い店舗を希望して街の少し離れた住宅街の裏路地に希望の物件を見つけました。

広いけど安い家賃には理由があります。長い間放置された倉庫部件でした。

友人2人で時間を掛け、片付け、内装DIYと少しづつ理想に近づけて店作りを進め、借りてから半年後にオープンの運びとなりました。

通りに面していませんが、ゆったり駐車スペースもあります。しかし、なかなか客足が伸びません。

そんな時に相談を頂きました。

曜日ごとの客数を聞くと、月曜と火曜は少ないようで休業日にされていました。

その時間を店舗改装を自分たちで続けていたようです。

地元タウン誌にも時々は取材されていたようですが、繁盛までには届かず…。

気さくで明るい2人の若手オーナー。なんとかキッカケを作りたい。

先ずは、19時でクローズした後の時間をバー利用できないかという案。

ひとりの実弟が金曜・土曜だけスタンドバーをやってくれる事になりました。

雇われマスターにはなりますが、キッチンはほとんど使わずカウンターをメインで使用しました。

店舗シェアでトラブルになる原因が、店舗内の食材・調味料・冷蔵庫のルールです。ドリンク類も多少重複してしまいます。実の兄弟でも、経費按分の決め事はとても大切です。光熱費や家賃も、多少は負担してもらう決まりにしました。

優しい兄オーナーさんの事ですから、負担してもらった費用を夜のバーが色づくように照明やら小物を買って拡充してくれました。

もう1アイデア。2日間ある休業日をレンタルスペースとして貸し出す方法です。

どちらか1日は休み、もう1日は貸し出しサイトに登録して頂きました。

管理が心配でしたが、レンタル日はそもそも作業で出勤していました。

無人で鍵だけポストに入っているようなレンタルスタジオもありますが、家主がいらっしゃるのも安心材料です。

もともとペット同伴が可能な営業でしたので、1号のお客様もカフェ来店がある方でした。初日に立ち会いましたが、小型犬と飼い主の撮影会でした。

まるまる1日貸してもらえるカフェなんてなかなか無いですよね!

オーナー2人とも来て、ドリンクをサービスしてみたり、テーブル移動や照明位置の調整を手伝ったりと過剰サービス(笑)

別料金とはいえ、ピザまで焼いて提供していました!

翌月に訪問したところ、嬉しい誤算が生まれていました。

バー営業とレンタルカフェのSNSが奏功してしまい、本体のカフェ営業のお客様が劇的に増えていました。ペット同伴できて、緑あるテラス席もあり、イケメン2人?が運営しているカフェです。ついに発火点を迎えていました。

経営も安定し、無料の告知まで得られて大満足のオーナー様。

元々繁盛の火種はあったのだと思います。タイミングよくアドバイス出来たのは良かった事。

店舗のシェアには厳格なルール作りが必要で、信頼できるパートナーを見つけられるかが大切です。毛色の違う業態とタッグが組めると、宣伝部分では相乗効果が生まれる事。

店舗が休んでいる時間があるなら、しっかり準備してシェアしてみるのも如何でしょうか?ヒントになれば幸いです。

おかちゃん

最新情報をチェックしよう!