こんにちは、おかちゃんです。少し投稿間隔が空いてしまいました。丁度この間に僕が体験した事を記事にします。今回のお題は、よく耳にする格言ですね。
実は、友人を迎えに地方中核空港に出かけました。このような時期ですから、空港利用者はコロナ前に比べ激減していることは言うまでもありません。空港内の様子も様変わりしていました。
そもそも休業している店、営業時間を短縮している店、スタッフを最少人数で運営している店、陳列の商品も縮小し明らかにテンション下がっていると感じる店など様々です。
賑やかではありませんし、存続の為に必要な個々店舗の自衛策ですから異論はありません。
しかし、消費者にはしっかりと伝わっている!という部分は忘れてはなりません。仕方ないよねーと呟くお客様が、数人どころではありません。とても残念な思いでその地を離れるのでしょう。
このコロナ禍に入り、1年半が経過しました。マスクの競争販売は無くなり、落ち着きを取り戻しつつもショッピングの各店の陳列や商品構成も大きく変化していますね。
今一度、どう世の中が変化してきているか観察し、見渡せる力を持たなくてはなりません。
スタバはご当地47種のフラペチーノで攻めの姿勢です!空港でも、ご当地フラペチーノを飲むぞ~との声が聞こえてきました(笑)
商品パッケージも小型化し、大人数というよりは自宅用と思われる新商品や、個包装タイプも目立ちます。本来、もっと高価だったであろう高級食材もリーズナブルに販売です。
広告の世界にいる僕にとっては、パッケージやポスター類も気になってしまいます。少し前ですとポスターフレームの周辺にLEDが仕込まれている光るPOP展示が多かったですが、もう時代はサイネージ広告です。
ディスプレイモニタを縦に配置し、動画や写真が切り替わるタイプの掲示物です。まだまだ旧型のバックライト式ポスターフレームも散見しますが、そういった遅れ気味の店舗さんであればあるほど中身が酷いんです。
パネルの四隅に照明が仕込まれているタイプは、普通の印刷物も目立ちます。しかし、バックライト方式ですと、光が透過するフィルムに印刷されていないと全く意味を持ちません。逆に色がくすみますし、なぜか共通して写真も悪いのです。
電源も必要なのですが、配線が落ちかかっていたり、上手に隠すひと手間を掛けてすらいません。とても残念で悲しくなります。
せっかくの空港テナントです。もっともっと気を配り、クオリティーを最低限度クリアしていかないと、都会から来た消費者は目もくれません(涙)
一番大切な、店の前を通過する消費者に気を停めてもらいたい訳です。普通に空港内にポスターを掲示する費用を考えたら、手を抜いていられないのです!スマホ写真のような、失礼ですがマズそうなメニュー写真では機会損失でしかありません。
「神は細部にこそ宿る!」と大昔に注意された経験が僕にもあります。これくらいでいいんじゃね?ここまで出来れば大丈夫でしょ!これって楽をするだけの言い訳でしかありません。
スタッフに代わって情報を伝えてくれる掲示物。消費喚起という言葉もありますね。テープで四隅を貼り付けて、それも剥がれかかっている…。コンセントレールが外れてブラブラしている。テーブルのメニューがベタベタ。業者が販促で貼る生ビールのPOPだけが青空に泡を溢れさせているアンバランス感。
1枚の写真・POP・ポスター・値札に至るまで気を抜けないのです。自分たちの上を行く店舗が行っている「あたりまえ」を超えるどころか、大きく遅れを取ってしまっては戦えません!
休業も多い、人手も不足している、残業もできない。様々な理由はありますが、手抜きの言い訳にしては商売の舞台には立てないのです。もっともっと細部にこそ商機・勝機は潜んでいるのではないでしょうか。
大手世界ブランドのレギュレーションマニュアルを拝見した事があります。もちろん英文ですから、僕の理解に限界はあるでしょう。しかし、そこには細部の細部にまで、こだわりが満載でした。印刷物のロゴの大きさ・バランス・表記のルール・色使いや面積のルール、人物写真を使う場合の厳格なポリシーなどなど。
頭が痛くなる厚さのマニュアルでした(涙)そこにフィロソフィーが生まれています。世界ブランドいえど、地方では地方のスタッフが通常業務を担います。偉いポジションの人は、本社から派遣されるでしょう。しかし、ジェネラルマネージャーだけでブランドの空気は作れません。
よくぞここまで…と思えるレギュレーションマニュアルでしたが、迷ったらそこに戻り考え解決するヒントが盛り込まれていました。その存在だけで、いい加減な制作物を作れないのだと僕にも十分に伝わりました。
今一度、店舗内の掲示物やメニューを再チェックしてみてください。今回、話題にした空港内という範囲であれば、やはり羽田空港が勉強になるハズです。今の自分の立ち位置から少し上のクオリティーにするにはどうしたら良いか?
僕も日々考えています。ただの継続は停滞であり、退化です。こだわって行きましょう!
おかちゃん