こんにちは、おかちゃんです。
今回は、小規模の飲食業を営まれているあなたへのメッセージです。
先日、地方の居酒屋さんに行った時に経験し、気づいたことです。
そのお店は、おばあちゃん一人で切り盛りしていたのですが、いつもは娘さんが手伝っているそうなんです。
もちろん初めて訪れる僕は、メニューを見せてくださいと言う訳です。
しかし!おばあさんの一言…
お兄さん何が食べたいんだい?と(笑)
僕は狼狽する訳です。だって、全く想定していない発言だったからです。
えー、うーん、なんだろな。頭に何も浮かばない(涙)
沈黙を続けているとお母さんが口を開きます。
「今日はね、魚のソイ、カレイが煮付けてあるよ。刺し身ならツブとイカかな。後は言ってみて。」
ほぉ~。そうきたか!僕は、ツブ刺しを頼みます。
「お酒は強いのかい?」僕「ぜんぜん弱いっす。梅酒ソーダで。」
「なら、刺し身にご飯つけるかい?」「おねがいしやす。」
こんな感じです。だし巻き、マグロの佃煮、特製ポテトサラダを頂きました。
会話もあり、楽しいひとときでした。頼んでもいない漬物もサービスされました。
お母さん曰く、大きなチェーン店じゃないんだからメニューなんて、ホワイトボードだよ。
それも、最近は書かないねとおっしゃるのです。
夕食の代わりにと入った店でしたが、お会計は3000円近くに。
でも大満足の時間となりました。
大手飲食店はメニューもしっかり印刷され、簡単にはメニュー変更できません。
ですから、長期間にわたり提供できる食材を使って構成されています。
もちろん僕の仕事もメニュー撮影が無いと困っちゃうんですが、規模で勝てない店はこの今日だけメニューや旬食材、なかなか流通しない地の物などを使って戦えるんです。
おばあさん一人の日は出来ないけど、娘さんが出てる日はSNSに載せてるみたいです。
実に最先端(笑)壁にツイッター始めました!の張り紙が…。
これで戦えばいいんだな!と気付かされた時間でした。
このマンツーマンのセールストークは誰にでも出来るものじゃないかもしれません。
ですが、通常のメニュー以外に白黒コピーで、「本日のオススメ」を毎日挟み込んでいる店はどれくらいあるでしょうか。
飲食業で毎日仕入れがある店であれば、企画して1品でも2品でも取り組んでみて欲しいです。
もちろん、板長の「試作料理」とか、板長が考えた「極みデザート」「味の保証無し!」なんてのも面白いです(笑)
敵を知り、我が陣営の戦術を考える事が、とても大切な切り口になります。
店主の遊び心が、お客さんにもスタッフにも絶対に伝わります!
個店が戦っていける現場を目の当たりにし、書いてみました。
逆にこの強みを活かせたら、大手なんて怖くないですね。
僕の本業でも活かさないと!痛感して帰ってきました。おばあちゃんありがとう!
ではでは。
おかちゃん