こんにちは、おかちゃんです。シリーズ企画の2話目です(笑)
連続した話題ではありませんが、ぜひ1話目も御覧ください!
僕が出会った料理人さんのスゴい所は、すでに料理長・シェフ・板長など頭を取って仕事をする立場の人に共通するポイントになります。
その昔、料理長は恐ろしい存在でした(涙)
20年くらい前ですと、絶対権力と言いますか、誰も総料理長に逆らえない雰囲気が現場に漂っていました。
2番手、3番手の料理さんが作ったコースを今まさに写真を撮る寸前であっても、ぶち壊します(怖)
「こんなの誰が食うんだよ!(怒)やり直してこい!」
もう、ちゃぶ台引っくり返す星一徹のようです(古くてスイマセン)
一瞬で現場が凍りつきます。誰も文句言える状況じゃないです。
最悪ですと、虫の居所が悪い日には撮影が中止になります(涙)
流石に、そんな環境で育った現代の料理長さん達は、とにかく優しい。
外部の我々にも、広報スタッフにも、若手にもです。
撮影の無期限延期なんて発生しません(笑)
というか、勉強熱心といいますか、頭もスゴく柔らかいです。
優れた料理人であるほど、調理方法・新しい食材・繁盛店からの学びなどなど、貪欲に吸収しようとする姿勢が、見て取れます。頭が下がります。
洋食に和食のアイデア、和食コースにも洋食のテイストなど、じゃんじゃん取り入れます。
和食は、ベースに京会席があったりします。先付けやら八寸やら強い肴など、伝統的な流儀が基礎になっています。
しかし、平成~令和の時代です。お刺身も通り一遍では通用しません。
飾り野菜を添えたカルパッチョ風でお出ししたり、材料を何点も使わないで1点勝負の皿を考えたり、実に多彩です。
夕食は12品だ13品だと、品数で評価されていた時代がありました。
そうなると写真に食器がたくさん並び、中身なんて見えませんよね(笑)
イクラかトビッコかすら判断できない。
写真の表現もネット時代になり、大きく変化しました。お料理全部を写さなくても大丈夫、というか、メインの1品に寄り他の皿はボケていても伝わる。
むしろ、そちらが好まれる時代になった事は、ご存知のことと思います。
絵になる1品とは!?
これは、後日しっかりと記事で書いてみたいと考えています。
そんな変化もあり、ジャンルを超えて柔軟な料理人から売れていきます。
今現在、古風さを守り頑なに歴史を…という料理長にはなかなか会いません。
それどころか、肉バルが流行ると取り入れ、食後の甘味も専門店張りにこだわっちゃう板長さんも居ます(笑)
噂を聞きつけると、翌日には足を運ぶシェフも居ます。
そのうち行ってみるよ。じゃないんです!速攻で行く行動力には脱帽です。
僕が打ち合わせで、翌週に再訪した際には…
「次の日食べに行ってさ!今日からアレンジ版を店で出すから試食してよ!」
「オーナーシェフと話せたのよ~。作り方聞いちゃったよ(笑)」
マジっすか!?流石っす!頭上がりません。
この度胸というか、柔軟性というか、貪欲というか。
もう60過ぎの総料理長が、30代のオーナーに頭を下げて教わってくる…。
これ、なかなか出来ないと思いませんか?
そんな場面と幾度と見せつけられ、僕自身も学ばさせて頂くこと多々あります。
そんな新作料理や気合のひと皿を撮影する僕も、つい本気になります。
絶対に唸らせる写真を残すぞ!と。
きっとそれは幸せな現場なんだなと、コロナ禍では特に感じました。
そんな名店でも、休業の波を受けています。
今はしっかりと、力を蓄えて復活の日を待ちたいと願っています!
まだシリーズは続きます(笑)ご期待ください。
おかちゃん