こんにちは!今日は、カメラマンにとって必要な「現場力」の話題です。
僕の引き受ける撮影仕事は、圧倒的に飲食関連が多い訳です。
もっと言うと、他のジャンル撮影ですと下請けに出したり、断ったりする場合もあります。
こんなカメラマンにも厳しい時代に、断ってる場合か!?
と、お叱りを受けるかもしれません。仕事は選べない?そんなことはありません。
得意分野がある=蓄積された経験値、自信、納品クオリティー、顧客満足などに繋がっていると考えています。
逆に、経験が少ない家族写真やブライダルなど、現場対応力すら疑われる分野を気軽に引き受けて、相互が不幸になっては大変です。
ストロボセッティングがある関係から、ペットや赤ちゃんなども厳しいかもしれませんよね!
自社のスタジオ持ち込み撮影でしたら、写真に係る大部分の要素を自分のコントロール下に置くことが可能になります。
それ以外のロケが伴う撮影は、長期契約を頂いている現場じゃなければ、不確定要素だらけで、準備も大掛かりになる訳です。
飲食に限定していても、この感じです。得意を絞らない他のカメラマンさんは、どう取り組まれているかと不思議です。
何度かお邪魔している現場でさえ、撮影場所が毎回同じという訳でもありません。
飲食系には、ホテルのレストランも含まれます。今回は大ホールで!なんて事もあるのです。
出来るだけストロボなど、撮影要素は支配下に置きたい訳です。
ですから撮影場所は、真っ暗が理想といえば理想ですよね!
どデカい会場ですと、モデリングライトだけで作業・準備は無理です。
ホールの照明は実に特殊(笑)近くにコントロールパネルはありません。
シャッター切る度に消すことも叶いません。
いくら照度を下げても、写真に影響を及ぼしてしまいます。
おまけに、コンセントも近くに無い!なんてオチもあります(涙)
場所もホールだけでなく、ロビーや庭、地下や最上階ラウンジなど光も様々。
キッチンに入ったり、改装した客室、新入社員までお願いされる事も…(笑)
はじめましての居酒屋さんだって同じです。極力、暗くなる場所を事前にお願いしてみるものの、西日がガッチリ差し込む場所や、そもそも機材すら置けない狭さで撮影しなければならない現場もあるのです。
長年、飲食中心に撮影していても、無理難題なリクエストも多々発生します。
懐の深さが無い僕は、ストレスを感じながらもベストを尽くす訳です(笑)
良い写真には、良い光が必要です。
人間は、太陽の光がDNAレベルで記憶されています。超々遠方に存在する点光源です。
それ以外の光を理解する為に、脳は無意識に修正補正を働かせます。
補正の範囲を超えてしまうと、辞書に存在しない光となりストレスや不安に繋がります。知らないという事は恐ろしい感覚に陥るのです。
顔に下から照らすお化けライト。雰囲気が出てしまうのは、不自然の極致だからなんです。
とは言え、太陽の光は実に気まぐれで、飲食系の仕事にはなかなか使えません。
影はしっかり出るし、放射角は限りなく水平に飛びます。簡単には減衰しない強さもあるので、反射しまくります。
太陽光をしっかり理解する事で、ライティングの腕も上がっていくのです。
できるだけ写真を視る人に、脳内補正を働かせない光を作るか。
別な機会に、もう少し詳しく語ってみたいと思います。
最後に大切な3点を書いておきます。
1、得意ジャンルを中心に仕事を受注すること。
2、自然・人工の光を体得し、空間演出できるようになること。
3、クライアントとの事前打ち合せを十分に重ねること。
次回をお楽しみに!
おかちゃん