『仕事で撮影する写真と動画の違い』

こんにちは、おかちゃんです。今回は業務で行う撮影写真(スチル)と動画(ムービー)の大きな違いをシェアしてみたいと思います。

僕は、広告写真を撮影して15年程になります。動画に興味を持ち勉強を始めたのが、今年2020年に入ってからになります。

まだまだ発展途上ではありますが、クライアントワークとしての動画納品をいくつか行わさせて頂きました。

これらの背景を踏まえて、圧倒的な仕事上の違いを記事にしていきます。

コロナ禍ですので、写真撮影の仕事は激減しております。そんな中で発生する業務は、やはり長くお世話になっているクライアント様になります。

中堅規模の会社様で、プロモーション担当のスタッフが居ますので、撮影スケジュールを資料化して事前に渡される状態です。

撮影のタイムテーブルや個々のカットイメージ、演出希望も書かれています。

その資料を見ることで、事前に必要な機材や演出小道具も準備可能な訳です。

もちろん最初から出来ていた訳ではありません。

長いお付き合いの中で、進行管理やイメージの事前共有などの重要性をお伝えし、相互が有意義な時間になるよう信頼構築して来た訳です。

ですから、機材準備は想定に沿って行い撮影準備と呼べる程ではありません。

撮影現場でのワークが9割、戻ってからの現像、微調整、納品に1割くらいのパワー配分と言えるでしょう。

比べて、映像撮影は僕も経験値が浅い、クライアントさんも未経験という状態。

何本か納品して感じたことは、企画構想段階の準備が6割、撮影2割、編集2割という、写真とは全く違う時間配分だという現実でした。

TVCMは15秒ですが、プロモーション映像は媒体にもよりますが、圧倒的に長い作品になります。しっかり、じっくり伝えたい訳ですから当たり前なんですが、伝えたいメッセージが複数になってしまう事が大問題(笑)

写真ですと、一瞬を切り取ります。あれもこれもは通用しません。

これが映像作品となると、欲が出てしまう訳です。商品説明なのかブランドイメージなのか定まらないと、構成もBGMもチグハグになってしまいます。

それ故に、撮影前の段階で双方がイメージを固められないと迷走する訳です。

しっかりと納得した上で撮影に入らないと、限られた時間での撮影が分散され、気合いの入ったカットが残せません。

荒編集の段階でクライアントから「なんか違うなぁ」なんて言われたら振り出しに戻っちゃいます(涙)

伝えたいメッセージが決まっているとBGMも決まります。

写真と違い、事前打ち合わせ、撮影、編集、納品と全てに関わっていきます。

投入する時間も段違いです。そこまでを見越して、コストを意識しておかないと、見積り段階で工程数を甘く見ることになってしまいます。

お互い気持ちの良い形で仕事が終われるよう、事前段階に重きを置きましょう!

動画プロモーションが広く認知されている今だからこそ、不用意な安売りにならない為にも、経験を積んでおく必要があります。

写真は、ディレクターやデザイナーが前後の業務を担ってくれています。

動画は、守備範囲が広くなりがちです。クライアントワークを想像しながら作品づくりを試みて欲しいのです。

コミュニケーション力、マーケティング力、ディレクション力、そして、撮影や編集のスキルとなっています。たいへんですが、時代に併せ学び続けていきましょう!

僕も進化を続けます。本記事が2020年の最終投稿になります。ご拝読ありがとうございました。

おかちゃん

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