『映像パワーを侮るなかれ!』

今回は、ビジュアル広告に関する話題になります。

写真・映像の業界に身を置くと、世界に比べ日本のビジュアルは尖った個性に欠ける気がしてしまいます。

世界の広告写真、プロモーション映像は圧倒的なパワーがあると感じます。

これは歴史的にも言えることなんですが、日本独特の環境や文化にも原因があると考えられます。

ひとつは日本人の識字率の高さです。

諸外国に比べ、多くの日本国民は文字だけでも十分に意図が受け取れます。

それどころか、少ない言葉で情景を思い浮かべたり、行間を読むなど独特の文字を中心に据えた文化も息づいていますよね。

しかし、昨今の状況は変わりつつあるようです。

マンガ文化もそうですし、動画Youtubeも市民権を得ました。

文字は読めるけど、しっかり読解する行為をあまりしなくなっているかもしれません。

ブログも文字から映像を使ったVLOGに変化しつつあります。

昨年あたりからは、その映像に集中しなくても良いとされる音声コンテンツの時代になると噂され始めました。

個々人の時間をどう有効に使っていくか!?なのでしょう。

Youtubeであっても、倍速再生したり、CMも5秒でスキップ可能となっています。

若い人のテレビ離れには、当たり前に感じていた15秒のコマーシャルが弊害になっているとまで言われています。

その15秒CMを何本も見なければならない。本編に戻ったと思いきや、CM前の映像をまた繰り返される。クライマックス近くに何回もCMタイム…(怒)

これでは、Youtubeや映像配信サービスのNetflixなどに移行するのは自然ですね。

だからこそ!なんです。

文字に比べ、写真は50倍、映像は5000倍の情報が伝わると言われています。

どんどん時間が短くて効果的な告知をするには、やはり映像のニーズです。

一瞬で伝わる力ある写真や、数秒で魅力を伝える映像の重要性は高まるばかりなのです。腕の良いフォトグラファー・ビデオグラファーに仕事が集中するでしょう!

自身のオリジナル作品をパーソナルワーク、依頼仕事をクライアントワークなんて呼んでいたりします。こんな時代だからこそ、クライアントワークといえど何らかの個性が求められていくでしょう。

僕の場合は、長く広告を発注する側の仕事経験と食に関する知識でしょうか。

手抜きしたシェフの仕事は一発で指摘しちゃいます(汗)

初めての撮影では起こりませんが、定期的な撮影となると発生しちゃうのです。

カメラマンのテンションが低いと、撮影した写真にまんま出ます(涙)

同じように、気分が落ち込んでいるシェフの料理も同じ事です。

現場の空気を盛り上げたり、明るい話題を振ったりして良いビジュアルが残せるよう気を使います。コロナの影響で賃金が下がったり、勤務日数が減ったりと関係スタッフのモチベーションは下がるばかり…。

企画の打ち出しも予算縮小したり、材料コストを下げられたり様々です。

それでも、歴史を刻みます。後に振り返り、恥ずかしくない作品を残し続けなければなりません。

多少ギャラが少ないとしても、気を抜かずどの現場にも真摯に向き合う。

改めて、自分にも言い聞かせ、記事にも残したいと考えました。

撮るカットひとつひとつの意味、シーンの重要性、見るお客様に何を伝えたいか。

どう演出したら伝わりやすくなるのか。それらを真剣に考え続けるしかないのです。

プロジェクトをマネジメントする人の立場や、期待される広告効果まで一緒に考え悩み実現させていく。非常に些細なこだわりも形にしてあげる気持ち。

恐らく世の90%のカメラマンは、作業として撮影しているでしょう。

飯の種ってヤツです。僕は、限られた10%に入りたい。

たとえ地方であっても、気概を持った職業人が居て良いと思っています。

機材がテクニックがと考える前に、本当に求められている「プロフェッショナル」を磨き続けていきましょう!

コミュニケーション術も高めていきたいですね。きっと現場に答えがあります。

続きはまた改めて!

おかちゃん

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