こんにちは、おかちゃんです。今回は、カメラマンに限ったことではないかもしれませんが、自分の仕事の先に何があるかを知っておく事について書きます。
これはとても大切なポイントで、僕が写真の仕事をさせて頂いて、他のカメラマンと何が違うかを分析し辿り着いた部分になります。
カメラマンにとってのお客様は誰なのでしょうか?
もちろん仕事を発注したデザイン会社の場合もあります。新聞や雑誌などのメディア会社という場合もあるでしょう。もちろん、発注頂いた相手が満足する写真を納品しなければならないのは言うまでもありません。
しかし、その先の消費者を意識して、仕事に取り組む必要もあります。
僕の場合は、今回の撮影写真が最終的にどう使われるかを、徹底的に発注者に聞く事を意識しています。
ホームページやSNSで使用される場合であれば、やはり横構図の写真が好まれます。
逆に印刷の場合は、デザイン的に縦構図の写真も欲しい場合があります。
良い現場には、WEB担当、デザイナー、クライアントが詰め掛け撮影しながら、色々な打ち合わせを同時進行していたりします。
カメラマンとしては、多数の意見が飛び交い少し困る場面もありますが(笑)やはり、良い広告を打つには必要なディスカッションなのだと耳を傾けます。
これが、クライアントの広告担当だけですと、見方が一歩的になり後で困る事も多々あります。
撮影時間には限りがあります。その時間内で、使うか使わないか分からないカットをダラダラ撮影しても、結局は流れ作業になりクオリティーも低くなりがちです。
ただ、ディレクションする方の言いなりで撮影していたら、仕事としては楽ですが、他のカメラマンと同じになってしまうと考えています。僕なんてクライアントの企画にまで口を挟んじゃうことも(笑)
消費者に何を届けるか。どんな効果を狙って広告を打つのか。そこまで考えて撮影に臨むカメラマンは、少ないかもしれません。
しかし、広告の世界に身を置く者として、これまでに得た経験は活かすべきと考えるのです。
正直に言います。
貝のように静かに語らず撮影するのが一番早く終わります。
撮影の仕事がたて込むと、疲れて早く終わらせたい気持ちにもなるでしょう。
精神論を語るつもりはありませんが、ホント、感情は写真に出ます!ガッツリ出ます(汗)
そして、最終的に目にする消費者にも伝わります。
過去の自分の撮影データを見返してみると、ハッキリと写真に出ているのが判ります。
実際には自分にしか解らない部分なんだとは思います。
長い付き合いのデザイナーからは、「今回のデータは気合入ってましたねー!」と良いバイアスが掛かった時に褒められる場合もあります。これって伝わってる証拠ですよね。
近年はSNSの普及もあって、商品の完成形だけでなく、出来上がるまでの工程を撮影する場面もあります。こんなカットがあれば、より魅力が伝わるのでは?と仕事を増やすような提案もしてしまいます。
すべては、広告の全体像や企業が発信したい情報を、写真というビジュアルで分かりやすく伝えるという事に尽きるのだと思います。
そこに自分の経験をどれだけ注ぎ込めるか。この辺りもカメラマンとしての評価に関係していると僕は考えているのです。
広告、デザイン、印刷、媒体、インターネットなど、様々な知識が必要とされる末端の小さな仕事かもしれません。
それでも、納品した写真は世に出て、企業やお店の歴史を刻みます。
ひとつひとつの現場を大切に、これからも手を抜かず仕事に対峙していこうと考えています。
拝読に感謝です!
おかちゃん