こんにちは、おかちゃんです。今回は撮影前に、どれだけクライアントの気持ちを汲み取れるか?について話します。
撮影の依頼は、実に様々な形で訪れます。
広告会社からの依頼で、直接現場に伺う場合や、デザイナーが仕切る場合、プロデューサーが仕切る場合、直接依頼が来た現場など色々なパターンがあります。
僕の場合は、飲食が多いので打ち合せる内容も料理内容だったり、画面の演出だったりが多いのは事実です。
間で仕切る人も、現場で料理を作るシェフの話ばかりではなく、企画担当だったり、その上司の部長とか支配人からの具体的な演出依頼もあります。
結局は、上がってくる写真を責任を持って広告に使う立場の人、ということになります。もちろん助言もしますし、実現の可否を伝える場合もあります(笑)
それ…スタジオで1日掛かりの撮影になりますけど?なんて突拍子も無い依頼だってあるのです。
出来る・出来ない、ギャランティーに見合う・見合わないを、ちゃんと判断しないと、逆にクライアントを満足させることは出来ません。
20年前、ポスター撮影の場面演出に、300万予算した広告も、今では100万になりスチル写真だけでなく、動画も依頼される。という話を同業カメラマンに聞きました。
印刷関連の記事で、写真の印刷クオリティーは印刷会社の範疇だったのが、いつしかデザイン会社の職域になった話を書きましたが、予算削減やら技術革新やらで、カメラマンにも動画依頼が来る時代になってきました。
今でも専門業者さんは居ます。本格的なムービー撮影・編集は、専門家のテリトリーです。そもそも、動画の撮影機材・編集機材はとても高価で、テレビ番組の下請けをするような会社じゃないと無理だったのです。
しかし、ご存知の通り、デジカメにも動画機能が付加され、その品質もどんどん向上していったのです。短い動画なら大丈夫?なんて聞かれる時代です。
おっと!話が逸れました(汗)
あなたが、どんな分野の専門を目指しているか分かりませんが、「今」のクライアントの求める映像・写真を提供できるような訓練は、必然スキルです。
その為にも、経験や知識の蓄積と、正しく気持ちを汲み取れるコミュニケーションを訓練して欲しいのです。
先日、ホームページの刷新で、使う写真も刷新したいとの事で、まとまった撮影依頼を頂戴しました。
僕は写真担当ではありますが、事前にロケハンと思い現場にお邪魔した所、クライアントさんの会社のコダワリや、一日の作業風景なども撮影して欲しいとなりました。
本来は後日ライターさんが取材し、ヒアリングした内容をWEBライティングするような内容です。結果、撮影スケジュールも組み立てられましたが、伺った内容を箇条書きしてライターに伝えました(笑)
事前にしっかり打ち合せすることで、撮影当日に行うカットも変化します。
大型撮影でも、スポット撮影でも同じく、関係する情報を得られる事で、仕事の上がりに差が出るのです。
こんな小さな努力ではありますが、次の仕事に繋がるポイントになります。
今回のWEB用撮影だけではなく、四季で写真撮って欲しいと追加依頼まで頂戴しました。
当たり前過ぎて、ブログに書く人も居ないかもしれませんが、コミュニケーションって腕一本のカメラマンと言えど、重要なんだと感じたエピソードです。
拝読に感謝します!
おかちゃん