こんにちは、おかちゃんです。今回は、昨日撮影でお邪魔したホテルで経験した事から、進化を考えてみます。
先日、レギュラー撮影を頂戴している大手ブランドホテルさんでの出来事です。
2~3ヶ月ごとにお邪魔しています。毎回2日間撮影します。
すでに撮影スケジュールは届いていたのですが、詳細情報がいつもより少ない。
現場で色々と対応する場面も多く、これから春先のイベントも多い時期ですから、撮影用の小物も多めに用意して臨みました。
ブランド系ホテルですと、撮影に立ち会う人数も多いです。
マーケティング部の面々3名、各レストランの支配人が入れ替わりで入り、部署ごとの調理スタッフなども加えると、大人数になります。
カメラマンの僕とデザイナー、ライターも取材に会場入りします。
双方合わせると、最大で12名くらいが撮影スペースを囲みます(笑)
撮影場所には、カメラ機材以外に撮影小物、バックペーパーや下地、料理を直前に仕上げる関係でコンロやらミキサー、ウォーマー、食器類が所狭しと占拠します。
もちろん和食系の撮影なら店舗まで移動して、店内の雰囲気を活かす撮影もあります。機材の移動や戻しもあり、2日間といえど戦争状態になったりします。
さて、今回はいつもと違っておりました。メインダイニングのシェフが不在!
なんと系列の新規ホテルをヘルプするのに、先月から関東に(涙)
料理長シェフと打合せたとはいえ、2番手が重責を担います。なにせ若い!
これまでも、撮影には同席してシェフをヘルプしていたのですが、独りで切り盛りとなると訳が違います。
マーケティングの部長が仕切るのですが、シェフ不在でも経験の為に撮影をセッティングしたのです。3番手4番手は、もっと若いスタッフです。
段取り良く準備が出来ていません。何より、撮影の料理と実際の料理は大きく違います。サラダひとつ取っても、実際は食べやすくカットしますが、そのままを撮影すると野菜には見えません。
毎回持ってくる度に、部長から指示が飛び作り直しになります。
いつもの2倍時間を要してしまいます。朝からスタートして18時~19時に終わる撮影が、先日はなんと!24時に(涙)
最終カットを終えた時には、拍手が巻き起こります。部長から2番手に君の初作品だ。おめでとうとの労い。味方によってはブラックですが(汗)その時間に全員会場に詰めかけています。
部長から記念写真撮ろう!と僕なんて関係ないのですが一緒に並ばされ…。
レストランのドラマで、スタッフ集合写真が白黒でオープニングに出たりしますよね?(笑)あぁ、これがその写真になるのかと思ったりしました。
ホテルという大きな組織でも、様々なトラブルが発生します。
部長は、苦しい時だから成長のチャンスと言います。今回担当の2番手さんも、シェフの大変さが解ったと思います。
料理はセンスなんて言いますが、経験と引き出し、そして絵心が大切なのだと僕も気付かされました。時間が押していても、諦めないでコダワリ続ける。
ピザは焼き直し!フライは揚げ直し、湯気の演出。皆さん帰りたかったと思います。
コダワリは写真にそのまま出ます。恐ろしいくらいに。
そして、料理長不在でも妥協しない。そして作り続ける。何度もです。
付き合う僕も疲れましたが、最近では忘れていた心地よい疲労感。
時代に合わないと言われてしまうのでしょうが、プロとしての自覚と負荷掛かりまくりの状態で、捻り出す知恵。乾いたタオルをまだ絞る。そして生まれる何か。
若手の皆さんが大きく成長した時間でした。カメラマンも現場のクライアント様や若いスタッフから、たくさんの学びを貰えます。
年を重ね、これくらいだろうと体の良い着地点で妥協してしまう事が多かった。
自分への反省を踏まえ、記事にしてしまいました。
延長撮影の時間外を請求すべきか、悩んでいる僕からの経験談でした!(笑)
おかちゃん