こんにちは、おかちゃんです。今日は、起業を投資に例えながら話してみます。
僕の社会人スタートは証券会社です。すっかり昔のキャリアですが、今でも数字に関係する思考を広げる際に役立っています。
さて、あなたが手持ち資金を投資すると考えた時、どんな配分を計画しますか?
持ち金の全部を1つの銘柄に投資するでしょうか。株式なら複数の銘柄など分散してリスクが最大にならない様にしませんでしょうか?
1点に全力ベットするほど危険な賭けはありません。
起業で考えると、手持ち資金の全部を立ち上げに使う人はいませんよね。必ず運転資金という余力を残すハズなんです。
立ち上げ時に借入金が必要となる起業は、手持ち資金だけの数倍リスクが跳ね上がります。信用取引を最初から仕掛けるようなものです。そして、開業ジャンルも大切です。
このブログでは飲食関連の話題を多く扱っていますが、そもそも飲食での起業は本当に難しい。
多くの廃業を目の当たりにし、何とかしたいと始めたブログでもあります。
脱サラしての起業で最初に思いつくのが飲食店の開業です。誰もが考え、安易にスタートさせ多くの退場者を生んでいます。
3年後の生存率が20%とも言われる飲食産業です。手持ち資金、立地条件、初期投資額などが好条件に整ったとしても、20%からのスタートです。これは厳しい登山です。
これまで飲食産業に関わってきた人であれば、まだその20%に入る事が可能かもしれませんが、脱サラという異業種から参入するなら確率は下がります。やはり、これまで経験してきた分野で勝負するのがスタートラインです。
店舗に相応しい不動産物件を、親が所有して廉価で使える。親戚が野菜農家で規格外作物を譲ってもらえる。家業が材木問屋だから、手作り家具を販売する。などなどアドバンテージがいくつ持てるでしょうか。
広告宣伝は、WEBとSNSだ!開設しても誰も見に来ません。近隣にチラシを配布だ!競業店舗がある中での開業は売上げの奪い合い分散でしかありません。3年後の生存率が20%というだけで、利益を出し繁盛しているかは別の問題です。
味には自信があるんだ!!!
だからと言って、他店と掛け離れた高価なプライシングが難しいにも飲食店なんです。
この町に蕎麦屋さんはあってもイタリアンは無いから大丈夫そう。和食という、広い年代層に高頻度で利用される訳ではありませんよね。
逆に在庫を持つ商売もリスクがあります。売れない場合なんて想定しないからです。
オーガニックの魅力とリスクは別な記事でも書いてあります。独自性は時に販路を狭めてしまう事を知っておく必要があります。
俺のフレンチが成功したのに、いきなりステーキが下火なのは何故でしょうか?
加えてコロナ禍での起業というだけで、成功確率は相当下がっているでしょう!飲食業は大不況です。居抜き物件も多数、中古の厨房機器も多数出回っていますが、時期を見誤ってはいけません。
株式市場に例えるなら、まだまだ下落の真っ最中に株を買う人は居ません。まだまだ底が見えていないからです。業界では、落ちるナイフを掴むなんて言われます。絶対にケガするぞ!という意味です。
反転する前に投資をスタートするのだ!それは手持ち資金の10分の1までです。他にちゃんとリスクヘッジできる投資家だけに許される勝負事なのです。
何度もチャレンジできない起業というチャンス。博打じゃないのですから、機を待たなければならないのです。
今は融資が受けやすい。そこは理解できますが、今年に入り特に目立つのが、老舗の廃業など熟練経営者も退場を余儀なくされています。地合い(環境)が悪すぎるのです。
相場が底をついても一直線に上昇はしません。二番底やら三段上げなど、もみ合いながら転換していくのです。
景気は、まだまだこれからが地獄の1丁目。逆風の中で船出する必要はありません。
そして、コロナ前の環境に戻ることもありませんから、新しい価値観が生まれてからでも遅くはありません。今の時間をしっかりと、潮目が変化した後の時代を想像しながら、準備する時期と捉えましょう!
おかちゃん