『その事業計画、希望的予測ですよね!?』

こんにちは、おかちゃんです。今回は、正しく予想し、計画する力について書きます。

本ブログでは何度も何度も、想像する力が未来を開くと書いています。ご自分の事業だけでは無く、世の中で起きていること、先を想像する力、求められるニーズなど様々な分野に活かせる力になるスキルです。

おかちゃんブログは、広告に関する記事が多いですが、実務は僭越ながら、経営サポート役としてコンサルティング業務も行っていたりします。国や自治体などの補助や助成金の使い道として、広告宣伝に使われる事が多いという関係もあるでしょう。

僕自身の経歴が特殊で、広告撮影だけではないスキルから、助言を求められるケースが多々あります。そこでは、経営が順調な会社さんばかりではありません。

助成金の申請や、起業のサポート、経営不振の立て直し等で必ず登場するのが、「事業計画書」です。

特に厳しいのは、金融機関ですよね。生半可な計画では秒で見抜かれてしまいます。

それであっても、失礼ながら甘々な計画が多いのが実態です。

自社の強みは何か?経営環境はどうか?競合他社の分析は?持続可能性は?など、計画の前提となる係数をどう見立てていくかは、大切な要素となります。信憑性のある数字をベースに計画は練り上げなければなりません。

そこを見誤ると、過度な設備投資で返済が滞り、頓挫してしまう事業が多すぎるのです。

飲食関連が厳しいのではありません。安易に飲食開業を目指す方が多く、自店のことばかりを気にして周りを正しく見渡せていない事例が多いというだけなのです。

・なぜ、そんなにお客様が来店されると考えるのか。

・なぜ、そんなに安く仕入れが続けられると考えているのか。

・なぜ、そんな価格帯で販売できると考えているのか。

・なぜ、そんなにリピートされると思われたのか。

・なぜ、広告宣伝費が計画されていないのか。

・なぜ、人材スタッフが十分に維持できると考えるのか。

枚挙に暇がありません。

僕は、助言を求められた際には、経営者が見立てた計画の2割引をGOODシナリオだと考え、スタートの起点に立つようにしています。

売上は、2割引きで材料や経費は2割増しで見直します。会社再生の実務経験もありますので、「予想と違っちゃいました!」「世の中が悪いんです!」じゃ通用しない世界を見てきました。

厳しい世界では、あくまでそれがGOODシナリオ。BADシナリオもちゃんと用意します。その中間数値、通常シナリオでも破綻しない資金計画を金融機関と協議するのです。

消費税増税による駆け込み需要、その後の落ち込み、コロナ、予測できない要素ばかりが走っている中で発生します。コロナも発生時は、半年は苦労する。そして1年か。結局、約2年が経過しても収束が見えず、経済もガタガタです。

こんな状況は、予測不可能です。だからこそ、BADシナリオが大切なのです。雇用調整金や家賃補助など後発の支援制度は、焼石に水という程度の要素です。苦境になればなるほど、その恐ろしい実態に気づけません。

渦中の経営者に代わり冷静に分析・判断をする役割が必要なのだと痛感します。

実務に即した専門家など、なかなか全ての経営者に存在している訳ではありません。

金融機関は、あくまで融資を回収したい立場です。苦境になるほど、寄り添ってはくれません。

リスクを正しく理解すること。ファイト一発!では通じません。

計画から下回る事で、資金繰りが経営者の頭を覆いつくし、前向きな事業意欲をどんどん削ぎ取っていきます。

希望的予測で悪化の一途を辿ることも…。応援してくれていた銀行さんも、雲行きが変わると一気にプレッシャーを掛けてきます。それが相手の仕事なのです。

先導してくれる経験豊富で、冷静なビジネスサポーターを是非見つけ、信頼構築してください。あなたの「師」が見つかりますように!

おかちゃん

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