予定通りに行かない事が多い新しい店舗の立ち上げ。
出来るだけリスクは小さくして始めませんか?
こんにちは、おかちゃんです。
今日は、その借入ほんとうに必要ですか?という問いを皆さんと考えていけたらと思います。
前回、自分が立上げたい事業が地域で必要とされているかを書きました。
今回は、その問題がクリアされ、実際に金銭的な計画を考えるタイミングでの注意点を書いていきます。
今回のテーマは、何故か皆さんが盲目的に取ってしまうリスクであるかを厳し目に説明しますので、冷静に冷静に読み取って欲しいと願っています。
昨日、起業相談を受けましたが、市町村の開業相談会に行き中小企業診断士と個別相談を終えた方でした。
「親身に相談に乗ってくれた。新規なら優遇された融資がある。保証協会の保証料を行政で支援してくれるらしい。」
こんな情報で、すっかり借入しての起業にノリノリだった訳です。
当然、私は事業が安定するまで時間が掛かる訳だから、自宅で起業できるなら借入しないか、最小限でスタートすべきと助言しました。
しかし、本人は「せっかく診断士が融資の手順や法人設立の必要性を教えてくれたから」と夢いっぱいの様子。
関連した斡旋パンフレットを山のように持ち歩いておりました。
起業の前に専門知識が無い状態で、行政や商工会の創業支援セミナーなどに参加するのは無駄ではありませんが、起業した後の責任を追わない専門家の一方的な説明に感化されてはなりません。
とにかく、2500万円以上の収益が残る状態になってから、法人化を考えるべきですし、借入金なんてもってのほか。
最初から正社員を雇う必要性が本当にあるのか。よく考えて欲しいのです。
経理が不得意なら、家族か信頼できる人にお願いできないか。
今の時代、帳簿付けや請求・支払い業務など、経験あるパートさんに時間給で発注することも出来ます。
そもそも個人経営で本当にその事業を走らせることが不可能かを先ず考えるべきです。
事務所を借りる、給料を払い続ける。これら固定費こそが経営を不安定にさせる最たるリスクと考えるべきでしょう。
売上の見込みは、どう担保できるのか。経費支出はできるだけ最小限になっているか。
飲食の場合、思い描いた売上に到達するには多くの時間を要します。
立ち上げの際には、広告宣伝費も考えてください。
安定するまで自分は無休・無給でもいい!なんて根性論を語る方もいますが、それは基本、破綻してると思わなければなりません。
夢の実現とは言いますが、廃業の憂き目には遭って欲しくありません。
法人化し借入して、ようやっと一人前の会社なんて昭和の発想は捨ててください。
たとえ、退職金があるので喫茶店でもやろうかな。なんて方であっても計画をしっかり考えてスタートさせないと、3年持たないでしょう。
今回は、浮かれた相談者を目の当たりにして、理想は高くリスクは小さくを体現してる人に驚愕してしまい、書かずにはいられませんでした。
この悪い癖。なんとか、借入のハンコを押す”前”に気づいて欲しいのです。
売上の見立て方や、経費の考え方については次回詳しく書いていきます。
おかちゃん