『感覚と記憶に頼る危険性』

こんにちは、おかちゃんです。起業支援の記事が、久しぶりになってしまいました。

今回は、支援先に伺った際の驚きの体験を書きます。

広告撮影で伺っているオーナーさんから紹介された、洋食レストランでした。

僕としては、飲食を得意としてますし、パワーある写真を使えば活性化するだろうと、事前予想して伺いました。

先ずはご挨拶と支援内容のヒアリングです。

その店のオーナーシェフさんと初対面です。年齢は僕より一回りは上です。

最初ですから、知識や実績をひけらかすこと無く慎重に話を聞きます。

・今、困っている事はどのあたりですか?

「客入りは、まぁまぁなんだけどさ。経費が減らないんだよな。」

「あと、一見さんも多くて、なかなかリピートしないのよ。」

ふむふむ、損益計算書から圧縮できる経費を拾い出せばいいかな?

リピート化に悩まれているなら、コンサルしがいがあるかも?

・経費が過大との事ですが、どんな科目が気になってますか?

「数字はよく分かんないけど、店もここだけだし比べようもないからさー」

「そこら辺も分析してくれる先生だって聞いたから頼むわ!」

「余剰も少ないから、安くしてよねっ」

あーりーえーなーいー(涙)

確かに、老舗の地元ショッピングセンターのレストランエリアで、長く商売されてきたようですから、地の利もあってのこれまでだったかもしれません。

光熱費は、テナントですから家賃に追加されて支払っているようで、全然気にしてない様子。これは危険な香りがします。

仕入れに関してもテナント内にあるスーパー本部から仕入れていました。

商品単価も、家主さんには逆らえないぞ根性で、チェックすらしてません(涙)

もう、ザルです。経営者なのに係数管理してないんです。

というか、よく今までやってこれたと、不思議な気持ちにすらなります。

「ウチなんて結構、最先端なんだぜ!ネットにも出してるしさ!」

「それで来るお客さんも多いのよー。スゴいでしょ?」

意味不明です(笑)

詳しく聞くと、ネットに出してるというのは、食べログの広告でした。

しかも、効果がちゃんと分かってない。最初から、年間契約での出稿です。

売上から掛けられる広告費を、大きく越えています。

これから起業を目指すあなたには、どう映りますか?

時代に押されて、それなりの品質で、立地に助けられ続けていられる商売が、実際に存在するのです。

介入するか躊躇ってしまうレベルと言えます。

僕も意を決してというか、ダメ元で大きな提案をしてみました。

・社長。現状ですと僕のフィー出ませんよね?関与して利益が増えたら、半分僕にくれますか?

「全然いいけど?頼むわぁ~。詳しく無いからさぁ。いい写真撮るんでしょ?」

そーゆー問題ではありません(汗)

根本的に間違っている予感がしてなりません。しかし、僕も啖呵を切った以上、真剣に関与していかなければ、収入が無いままになってしまいます。

引き受けた背景には、ホールやレジ・仕込みで息子さんが居た事です。

素直で物静かなタイプのようですが、僕も毎日行くことが叶いません。

やはり、堅物の社長だけですと、支援が実行されません。

そんな状況も含めて、コンサル支援がスタートしたのです。

最初は、無駄な部分から切り込んでいきます。広告宣伝費です。

食べログさんとの年間契約を見直します。

担当の、広告代理店の営業さんに来て頂いて交渉です。

・年契広告ですが、切らせてください!

「いいですけど、次、困りません?」

ん~、実に上から目線(涙)

・今、ちょっと苦しいので早めに改善させて、まだ広告出したいと思います!

「年契切っちゃうと、次は少し高くなりますよ?」

・もちろん承知しています。しばらく、時間をください。

やっとの思いで解約に漕ぎ着けました。費用対効果が見込めない中では、リスクが大き過ぎたのです。

後で判明した事に、年契に加えて上位表示オプションまで請求されてました。

そして、一旦、広告費がゼロかと思いきや!

テナント請求書を見た所…ショッピングセンターの売出しチラシが、月に2回行われており、それの広告協賛金まで支払わされてる~(涙)

書いていたら、1回では終わりそうにありませんので次回、続き書きます。

少しお時間を頂戴します(汗)

おかちゃん

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