『お客様は何にお金を払っているかを知る』

こんにちは、おかちゃんです。今回は、創業前のあなたにこそ知っておいて欲しい、とても大切な概念を記事にします。

これまでの記事で何度も書いていますが、なたの商品単価をいかにアップさせるか。それが経営者のメインジョブだと言ってきました。

飲食提供でも、サービス提供でも、装置産業のホテルでも同じなんです。

始めようとする商売が、他より安いから!これは売りにはなりません。

それは、価格競争では大手に叶う訳が無いからです。

大量仕入れ、製造委託、契約農園などなど、大手は資本力を武器に仕掛けてきます。人材も豊富で、管理能力もコストコントロールも我々の数段上を走ります。

世の中の全ての物品が、少量では高コストになってしまうのは経済原理です。

そこで戦うことは、絶対とは言えませんが高確率で“無理ゲー”なのです。

小さい所から商売をスタートさせる訳ですから、商品の高単価以外に道はありません。どんな価値を乗せて商品を作るのか?これだけ考えてください。

ご存知の方も多いと思いますが、ある飲食店舗で行ったレトルトを提供してみた実験では、8割以上の人が気づかなかったという結果があります。

決して、消費者の舌がどうこう言う訳ではありません。

例えインスタントだったとしても、店内の雰囲気や食器類、提供サービスの質が高ければお客様は満足して頂けるという現実です。

こだわる、極める、技を磨く。これだけで繁盛するには厳しいのです。

しかし、何故かこの部分だけ頑張ってしまう経営者が多いのも事実。

力の使い方を間違っていると、いつも僕は指摘してきたのです。

ある美容室では、お客様にシャンパンが振る舞われます。そして、お客様とライン交換などして、人と人でお付き合いしています。営業メールなんて届きません。

店内の雰囲気や調度品に気を配り、とことん会話をしていきます。

閉店後にスタッフが、カット練習など行っていません。

コミュニケーションの方を重要視しています。

これで、周辺競合店より単価は1.5倍という事実だけです。

お客様が求めている事は、カット技術なのかを考えさせられる事例ですよね。

恐らく、女性のお客様がメインであり、美容の技術で選ばれている訳では無いと知る必要があります。

なかなか分かってもらえない真実なんです。

だからこそ、9割の方が商売短命で終ってしまう。とも言えるかもしれません。

自分だけのオリジナルとか、ブランドがどうだと言いたいのではありません。

大手と戦うには、どんな戦略が可能性を上げられるのか。

リピート化が難しい初見のお客様を、どう惹きつけるのか。

一度リピートしたお客様の、再来店率の高さは過去の記事にあります。

『もう一度、お客様にご来店いただく為に!』

そういった意味では、経営者は色々なセンスを養っておかなければなりません。

店舗デザインも、スタッフ採用も、広告ですらセンスが出ます。

専門業者が手抜きした仕事を出してきたら、一喝するのも仕事(笑)

神は細部に宿ります。

逆に経営者のセンスが、全ての細かな所に顔を出すという意味でもあります。

これからの起業を準備されている今こそ、考えに考え抜いて短期で退場させられない経営感覚を磨いて欲しいと願います。

ここだけの真実を書きます。多くの相談を受けてきましたが、そのほとんどが「それで儲かるなら皆やってるよ」と、喉元で呑み込んだビジネスアイデアばかりです。

夢で頭がいっぱいになり、間違った選択ばかりをする経営者予備軍が多すぎます。

現実はやはり厳しい世界です。

僕も仕事ですから、どうやったら実現できるかをアドバイスしたいと常々考えています。しかし、あまりに非道い計画ばかりなんです。

とにかく準備には相当な時間を用意してください!

まして今後は、過去に無い厳しい環境下での船出が当り前です。

石橋を叩いて、渡る前に壊してしまっても構いません(涙)

借金だけ残って退場させられる若き経営者(年齢は関係なく)が少しでも減って欲しいと願って止みません。

少しでも参考になれば幸いです…。

おかちゃん

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