こんにちは、おかちゃんです。前回記事に続き、会社再生について書いていきます。
先ずは、経営者が気持ちを強く持ち、折れずに再生に向かえるか?
様々な思いで会社を興された創業者。会社の歴史を次代に繋ぐ為に邁進されてきた社長。事業を大きく拡大された敏腕社長。それぞれが、今、大きな岐路に立たされていると思います。
絶対に諦めない!!!
この気持ちさえあれば、未来に繋がると僕は信じています。
自社の問題点は何なのか?自分とは別の優秀な経営者が居たと仮定したら、その経営者ならどう運営するのか。
これは、想像しておく事が大切です。新しい経営者やシガラミが無い人だったら、いとも簡単に判断できることも、長らく地元で商売してきたからこそ出来ない経費コストも多々あることでしょう。
体裁、プライド、他人にどう思われるか。そんな事も改革の邪魔をします。
生まれ変わる気持ちで!と言いながら変えられない事実も再生の妨げになります。
人は変われるようで、今、死にそうになっていても変われない事が多々。
自分の、自社の、置かれている現状が正しく見えなくなっている場合もあります。
再生の重要なキーは、真の問題点に辿り着けているかどうか。
これが的を得ていないと、他者の支援が受けられないのです。
社長がそんなレベルですと、役員はもっと呑気になり、一族や家族にも非常事態の認識を出来るだけ共有していかないと成功に近づけません。
そして社員には、より一層危機感が伝わりません。
社長ひとり死ぬほど悩んでいたとしても、どう伝えるかが分かっていない。
そんな支援先に出会うことも多々あります。
当然、経営者が最大の危機感ではありますが、前回もお伝えした通り独りでは会社再生なんて成し遂げられません。役員、家族、幹部職員、社員、外注スタッフ、そして、お客様、お取引先、金融機関などなど関連する多くの人が居て今の商売が動いています。
社長の顔色が良くないな…。社員なら誰でも汲み取っている筈です。
しかし、それでは足りません。
下町ロケットという作品がありましたよね!
現実はもっと残酷で、苦しい場面が多い。ハッピーエンドばかりではありません。
攻め戦より撤退戦の方が辛く難しい。
しっかりと会社再生を準備することで、社員や取引先に迷惑を掛けず事前に金融機関にも内諾を得た状態で、借入金だけを圧縮できる手法もあります。
プライドは捨てる!
確かに中小企業は、借り入れの際、社長が個人保証している場合がほとんどです。
ですから、最悪、自己破産すら視野に入れないとならない場合もあります。
自己破産。カッコ悪いと思っていませんか?みっともない?
何を言っているのですか。
会社が残せるなら、スタッフの生活が守れるなら、恥じてる場合ではありません。
この気持に経営者が到達できるか。絶対に時間が必要です。
時間は他にも様々な準備タイムとなります。気持ちの準備をしながらです。
突破できない試練を神様は与えません。
自死では何も解決しません。それは逃げです。
正しく解決の道筋を立てる。そうすれば、ちゃんと時間が味方してくれます。
どこに向かうと正しいのか?
それは、経験した人に聞くのが一番なんです。それが再生請負人と呼ばれたりします。
僕も様々な経験をしてきました。
自分の辞書に存在しない。そう思っていた事も多々壊されました。
知らないという事は、恐ろしいし真っ暗に見えるし、怖気づきます。
乗り越えてしまうと、何だったんだろう。とすら感じます。
悩む事すら意味なかったなぁ。そんな事ですら当事者には立ちはだかります。
これだけは忘れないでください!
会社再生がゴールではないのです。再生に成功しても、実に70%の会社さんが続かないで破産の道を辿ります。
自社の問題点が取り除けなかった。その後のビジョンに甘さがあった。
そう言わざるを得ません。
しっかりと、準備の時間と先をよむ力、やり抜く胆力と気概。
チーム戦です。決断は経営者の仕事ではありますが、出来るだけ多くの選択肢を用意できる為にも、すでに乗り越えて気にも掛けない経験者の力を借りましょう!
今回はこの辺で。
おかちゃん